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責任感ある企業市民-新双子星

「潤泰新双子星(旧:潤泰双子星)」は1988年に建てられた27年になる建造物ですが、2012年の定期巡回検査の際に偶然、海砂使用建造物であることが明らかになりました。私たちは企業の社会的責任を負い、恒久的なアフターサービス理念を堅持するため、入居者と協働してビルの再建を行いました。これは建設業者が自発的に海砂使用建造物の再建を行った史上初めての事例となりました。
以下の内容は『今周刊』誌(945期、2015/02/02、P80)から、双子星の海砂使用建造物に関する報導を引用したものです。

2012年の夏、RUENTEXは定例検查を行う中で、台北市汀洲路と辛亥路の交差点にある「潤泰双子星ビル」のコンクリートがはがれ鉄筋がむき出しになっている部分が多数あることを発見しました。工務担当者は、鉄筋の腐食はもしかしたら塩素イオンを多く含む海砂によるものではないかと考えました。
この情報は直ちにRUENTEX本社に伝えられました。グループ総裁の尹衍樑氏はすぐさま一級主管者と問題を検討しました。この建物は構造体を保証する法的遡及期間の15年を過ぎており、24年前に政府は海砂の検査基準を設けていませんでした。ですから法的にはRUENTEXは何ら責任を負う必要がありませんでした。
しかし入居者の安全の持続性を考慮し、RUENTEXは入居者の財産権を守ることを決定しました。資金を投じて安全な新しいビルを再建することにしたのです。「台北市高塩素イオンコンクリート建築物の事後処理自治条例」に従い、入居者に元と同じ階、同じ方向、同じ権利面積を与えるという条件で、再建資金の心配をすることなく、居住の安全を享受することができるようにしました。
RUENTEXが能動的に双子星ビルの入居者に海砂使用建造物の鑑定結果を通知したため、様々な疑念の声が上がりました。しかしRUENTEXが最初から最大の誠意を示したため、2013年11月4日に再建契約の締結が始まり、2か月以内に讓全部106戸のうち60戸が契約を締結しました。2014年12月14日には最後の一戸が契約を締結し、1年1か月、約400日の時間をかけて居住者との調整が完了しました。

時間軸

新双子星案件を担当した陳学賢副総経理
新双子星案件を担当した陳学賢副総経理

内部からのフィードバック

この案件に直接かかわった陳学賢副総経理は、その時に味わった挫折感や感動を語ってくれました。当初面談会を開いた際、入居者から多くの非難や不満を浴びせられました。ある入居者はすでに転売の計画を進めていましたが、チームは撤去と再建を行わければならなかったのです。また銀行からの借入の調整を入居者に代わって行う必要さえありました。一時的な移転先などの手配も必要でした。RUENTEXの担当チームはこれらを一つ一つ解決する必要がありました。入居者の借入先銀行を一軒一軒尋ねて説明を行い、入居者の困難を解決した結果、400日以内に106人の入居者全員の同意を得ることができ、再建工事を始めることができました。撤去と再建を行う中、入居者には、必ず安全、健康、快適な住まいを提供するという保証が繰り返されました。構造の安全性を期すため、法規で定められる耐震級数の5級を6級(240gal→252gal)にすることに加え、RUENTEXの特許であるシフト工法を採用し、施工と加工における耐震性をより高いものとしました。入居者の健康を考慮し、水道水を浄化するため地下室に3M浄水器を設置しました。また快適性を高めるため、RUENTEXの特許材料である外壁断熱モルタルで施工することにより室内の温度を3゚C以上下げることができました。さらに複合材料の防音フローリングを使用することにより上と下の階の騒音を18デシベル下げることができました。陳副総経理によれば、総裁は常に「私たちはすべき事をしただけで、何も良いことはしていない」と述べていたそうです。チームはサービス精神を抱き、専門性、謙虚さ、熱意を持って全ての入居者に接し、法に違反せず、他の入居者や会社の権利を損なわない限り、入居者が総裁の善意とRUENTEXチームの専門性の高さを理解できるようにする必要がありました。チームとしてもサービスを通して入居者の深い考えや喜びを知ることができました。
契約を交わした106人は受渡しの際には106人の入居者となりました。その一人一人に異なる事情があり、希望や必要の一つ一つに対応する必要がありました。この6年は私にとっても会社にとっても忘れ難い期間となりました。この事業に参画できたことを本当に感謝しています。私たちの努力を通し、RUENTEXが信頼に値する会社であることが知られるようになることを願っています。これからも引き続き社会に還元し、サービスを第一とする会社として成長を続けたいと願っています。

外からの影響力-入居者

多くの建築業者は同じ状況に直面した時にできるだけ責任を回避しようとするでしょう。しかしRUENTEXは保証期間が過ぎていたにもかかわらず責任を勇敢に担い、企業と入居者の双方に有利な解決方法を見出しました。私はこれに本当に感動しました。こうした取り組みをする企業は人々に感動を与えるのです。

私たちは本当に満足し感謝しています。RUENTEXと尹総裁は利益追求のために事業しているのではなく、社会の安定と進歩のため、社会における企業の責任を果たすために仕事をしているからです。

真心のカスタマーズサービス

RUENTEXは常に「真心のカスタマーズサービス」を心がけています。住宅が完成しても定期的に安全検查を実施しています。潤泰双子星のビルでは、定例の巡回検査で海砂使用建造物であることが明らかになりました。RUENTEXは積極的に入居者に働きかけ、ビルの再建を計画しました。これは建築業者が海砂使用建造物の再建を自ら申し出た台湾初の事例となりました。
「潤泰双子星」案件は2015年11月10日に建築許可証を取得、竣工に伴い2018年8月4日に引渡し説明会が開かれました。この事例はメディアやインターネットで企業による道徳的責任の実践例として取り上げられました。これが社会に対してわずかながらでも良い影響力を与えるものとなればと願います。