以下の内容は『今周刊』誌(945期、2015/02/02、P80)から、双子星の海砂使用建造物に関する報導を引用したものです。
2012年の夏、RUENTEXは定例検查を行う中で、台北市汀洲路と辛亥路の交差点にある「潤泰双子星ビル」のコンクリートがはがれ鉄筋がむき出しになっている部分が多数あることを発見しました。工務担当者は、鉄筋の腐食はもしかしたら塩素イオンを多く含む海砂によるものではないかと考えました。
この情報は直ちにRUENTEX本社に伝えられました。グループ総裁の尹衍樑氏はすぐさま一級主管者と問題を検討しました。この建物は構造体を保証する法的遡及期間の15年を過ぎており、24年前に政府は海砂の検査基準を設けていませんでした。ですから法的にはRUENTEXは何ら責任を負う必要がありませんでした。
しかし入居者の安全の持続性を考慮し、RUENTEXは入居者の財産権を守ることを決定しました。資金を投じて安全な新しいビルを再建することにしたのです。「台北市高塩素イオンコンクリート建築物の事後処理自治条例」に従い、入居者に元と同じ階、同じ方向、同じ権利面積を与えるという条件で、再建資金の心配をすることなく、居住の安全を享受することができるようにしました。
RUENTEXが能動的に双子星ビルの入居者に海砂使用建造物の鑑定結果を通知したため、様々な疑念の声が上がりました。しかしRUENTEXが最初から最大の誠意を示したため、2013年11月4日に再建契約の締結が始まり、2か月以内に讓全部106戸のうち60戸が契約を締結しました。2014年12月14日には最後の一戸が契約を締結し、1年1か月、約400日の時間をかけて居住者との調整が完了しました。